一期一会

所用で東北へ。一ノ関から大船渡線で気仙沼に向かいました。電車で1時間半かかる道のり、学生さんは勉強したり本を読んだりとそれぞれの過ごし方。「私も」と取り掛かっているバッグの本体を終わらせてしまおうと編み物をしていました。

すると向かいに座っていたご年配の女性に「何を編んでいるの?」と声をかけられました。元々、気仙沼で幼稚園の園長を務めていたというその方は、震災のこと、親になった教え子たちやその子どもたちの震災体験、かつて夢中になった手芸の話など聞かせていただきました。気付くと気仙沼駅に着いていたほど話は尽きず。

「いつもは長い1時間半だけど、今日はとっても楽しかったわ。一期一会って本当に素敵」

私にとっても素敵な一期一会でした。ハンドメイドがつないでくれた出会いに感謝。